社交

ざんねんな人間図鑑

ひゅーみりてぃ

自分こそ不適合であるということを大声で叫ぶのは醜くて、自分こそが適合者であると叫ぶのはまた醜いのでしょう。仲間を集めて敵は偏屈な正義をもって弾劾して、いんちきで多数決で勝ったことが、あなたをそんなにリッパなものにしてしまうのですか?はいはいつよいつよい、強情で強くてとてもすてきだね。あなたがいつかその座から転落しても、僕は見向きもしないから。にやりと笑ってやるから。あなたはもっとはやくに自分の地位の不安定さに気付くべきだったと吐き捨ててやるから。王様になったのはきみじゃないかって。平民に落ちたくないのはきみだったじゃないかって。
落ち行くように整然と座っていれば気になりもしない蛙の鳴き声を、ただその場の賑やかしのために五月蝿いと言い放つのは、それは人間の手の届く範囲の悪行でしょうか。五月蝿いという字を、五月の蝿と書くのはどうしてなのでしょうか。それを、洒落たものと見なしてしまうのは、どうしてでしょうか。
僕は全世界の人間が嫌いだし、それはあなたに対しても例外なくそうなのです。包み隠して笑えているだけなのです。嗚呼なんて素晴らしい作り笑い!恥の多い生涯を、もっとはやくに死ぬべきだった人生を、謳歌してやればそれこそが狂言だ。大嫌い。大嫌い。大嫌い、死んでしまえばいいのだ僕なんか。生きるか死ぬかの悩みが片方だけしかなかったならば、それはそれは容易く片側へ傾向できたのになんて不便だ。どうしてどっちも持ち合わせているの、キタナイキタナイ内臓を蹴散らしながら見て見ぬふりしながら自動販売機で大好きなジュース勝って友だちと大声で騒ぎながら道路に広がって、採算の合わない青春が必要なんだ彼らは。肥料なんてなくても植物は育つんだって。道路に飛び出せば最後には轢かれて肉塊になってしまうのになあ。蹴り倒したい、殴り飛ばしたい、突き落としたい、自尊心まで絞め殺してやる。嫌い。汚い。醜い。じぶん。お前ら。