社交

ざんねんな人間図鑑

末項Xの黄昏

終わり良ければすべて良しなんてことが、あったらいいのになあ……

いつか酷い気分で死を思い浮かべたあなたに一筋の光が差して、泣き腫らした顔に笑顔を浮かべる。悪い思い出を捨て去って、しあわせになれるような気がしているあなた。
自分の不幸への裏切り。
いつも幸せでいてはいけない気がしていて、悲しいのがデフォルトで、いつも悲しくなくっちゃいけなくて、右も左も前も後ろも真っ暗な感情で塗りつぶされたあなた。
自分の不幸への裏切り。

わたしとわたしが手を繋ぐ。不幸せなわたし、笑うわたし、なんでもないわたし。

最後の最後のその時が、面白くない思い出だったら、あんなに素敵な3泊4日も鋭利な切っ先を向ける。あなたの思い出だったわたし。あなたの恋人だったあの人。恋い焦がれても届かなかったあの幻想。さよなら。

楽しさが過ぎて空虚な夜が来る。わたしはまだ夜に耐えられない。まっくろ、混沌、無罪の夜。夜は絶対に幸せになれない。夜は絶対に幸せになれない。


この日記を書き始めてから3度目の春が来ました。2年前はぼーっとしてて、1年前は幸せの享受を怖がってた。今年は、幸せなはずなのに、鬱の枷が邪魔臭くて、幸せになってはいけない気がしています。いつかの日を思い浮かべては絶望して、いなくなったことを自分の罪だと思っています。抗えない荒波が、逃げられない黒雲が、この世界には多すぎる。そんな感じです。ぐちゃぐちゃ書いているうちはそれを忘れてられるから、ほとんど無意識の文字です。幸せなときだけがずっと続けばいいってそれだけなのに、それすら叶わないおかしな重力の青い星。
大好きなひとはいつも落とし物のように素敵なお知らせをくれる。まるで雲からおちる飴だね。絶対拾ってやるんだと奮起するけれど、わたしはどんくさいから、どうだろう。頑張って得を積みます。ふわふわした気持ちのまま力任せにiPadのカバーを取り付けていたら手を痛めた。どこか壊していないか不安。
言葉にならない不幸せを、無理矢理言葉にして、そうやって愚かに逃げる人が好きだ。わたしは子供が嫌いだから、綺麗には生きれない。
みんな幸せになってね。