社交

ざんねんな人間図鑑

緩やかな自傷

死にたくねぇなあと思いつつ死にたいとか言っている。そして律儀に赤信号で止まり、白線の内側まで下がって電車を待ち、首を吊れそうな場所を探している圧倒的矛盾を味わいながら、ぽろぽろと人間としての生き方を失ってゆく。そこに刃物があったとして自分をざくざく切れるほど勇気もないし痛いのは嫌だから、言葉で心臓を刺します。卑下を、呪いを、ちまちまと並べ立てながら小さく小さく心を裂いては、生きてるだけで褒めてくんねえかなとか阿保なことをぬかしている。もうこれが癖みたいになってしまっていて、もはや一種の自傷だろうと踏んでいるんだけど、そんなことどうでもよくてやめられないだけ。身を焦がすような刹那的愉悦すらもどうやって死に追い込めるかを考えてしまう。そんな感じで今鬱でいます。不定期にやってくるので、ご理解とご協力をお願いします。隣の彼にそう言ったら、ご理解はするけどご協力はできないよと返された。その距離感が好きだと思ったけど、柄でもないのでへらへら笑った。